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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第18章 本條斗真の事情③

「ちょっと出てくる」
「何かありましたら連絡入れます」

久し振りに足を向けた
秘密の場所という名の非常階段には
久し振りに会うことになる
遥香がいた。

避けていたわけではない。

遥香に対する想いが
興味から好意に進展していて
戸惑っていた。

俺が好意を寄せる女は
決まりきったかのように
心に傷を負ってしまう。

無論全てが俺のせいではあるが。

だからこそ女と……遥香と
深く関わらないことが最良であり
遥香を傷付けずに済む。

俺の逃げでもある。

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