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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第18章 本條斗真の事情③

「社長ぉ……尾崎さん怖いですぅ……」

俺を上目遣いで見つめながら
甘えるような仕草を見せる。

お色気作戦か。

「悪かったね。尾崎は根はいい奴なんだ。
お詫びといってはなんだが今夜は楠田さんの
歓迎会をしようか」
「えぇッ!いいんですかぁ!……でもぉ」

楠田が尾崎をチラ見した。

尾崎は邪魔だということだろう。

「俺と二人きりじゃ嫌か?」

尾崎には俺の真意が通じたようで
会話を聞かないよう
パソコンに向かい仕事を始めた。

「ちっとも嫌じゃありません!」

俺はあえて楠田のお色気作戦に乗る。

社長と秘書という関係性より
男女の間柄の方が
話も聞き出しやすいし
ボロも出るだろう。

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