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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第20章 水谷文乃の事情①

私の父親が経営する水谷建託は
HKホールディングスの傘下となった。

父親は黙って引き下がることはせず
HKホールディングス会長の一人息子
梶ケ谷秀吉と私の結婚が条件と提示した。

会長はそれは願ったり叶ったりだと
簡単に承諾した。

そりゃそうである。

オタクで引きこもりの息子に
会長は手を煩わせていた。

結婚には一生無縁。

その厄介な息子を貰ってくれるのであれば
誰でも良かったのだろう。

そして私も結婚相手なんて誰でも良かった。

結婚なんて形式的なもの。

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