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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第22章 本條斗真の事情④

翌日になると尾崎は資料を片手に
梶ケ谷秀吉について説明をした。

「梶ケ谷はわが社の買収については完全に
ノータッチですね。ですが……」

尾崎にしては歯切れが悪い。

「どうした。続けろ」
「うちの営業一課の藤咲遥香と
交際しているようで」
「交際だ?」

俺の苛ついた態度に尾崎は萎縮した。

「も……申し訳ございません!こちら側の
監督不行き届きです!」

尾崎は俺の苛ついた意味を履き違えている。

そりゃ無理もない。

俺が遥香に想いを寄せているなんて
知らないのだから。

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