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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第22章 本條斗真の事情④

「あッ!斗真社長!お疲れ様です!」

昼休みの非常階段。

遥香は満面の笑みで俺を出迎えた。

俺と水谷文乃のキス現場を目撃したというのに
動揺している姿は微塵も感じなかった。

「お疲れさん」

当たり前のように遥香の隣に腰を降ろす。

「社長、ゴハン食べました?」
「まだだけど。社食でも行くか?」
「行きませんよ。だって……」

遥香は傍らに置かれた紙袋から
弁当箱を2つ取り出した。

「ジャーンッ!お弁当作ってきちゃいました!」
「俺の分?俺がここに来る保証もないのに?」
「社長が来なければ私が二人分食べればいい
だけの話ですから」

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