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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第22章 本條斗真の事情④

遥香の手作り弁当は御世辞にも
旨いとは言い難い代物だったが
何より気持ちが嬉しかった。

「ごちそうさま。お礼しなきゃな」
「そんなのいいですって。それよりも
私の話を聞いてもらってもいいですか?」

梶ケ谷の話か。

HKホールディングスの話か。

俺と水谷文乃について聞かれるのか。

「いいよ。何の話?」

考えてみたってしょうがない。

遥香が俺の顔をじっと見つめる。

ドキッとした。

「斗真社長が好きです」

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