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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第23章 梶ケ谷秀吉の事情③

「どうした?エンゲージリングだよ。
僕たちは結婚するんだよ」

ここから僕たちは始まる。

それなのに遥香は頑なに
薬指を伸ばそうとはしない。

「結婚出来ない」

あ……そうか。

水谷の言葉を思い出す。

「僕は気にしないよ。付き合うとか
付き合わないとか。僕たちは心も身体も
繋がっているんだ。それで充分……」
「違うの!そうじゃなくて!」

何が違うっていうんだ。

遥香の怒っている表情と口調が理解出来ず
僕には伝わらなかった。

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