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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第25章 水谷文乃の事情②

「尾崎……席を外せ」

私たち三人を目にした
本條斗真の開口一番はこれだった。

尾崎は黙って社長室を退いた。

「どうぞ。お掛けになってください」

本條斗真は意外なほど冷静だった。

違う……

冷静を装っているだけだ。

それが証拠に表情が若干ひきつってる。

梶ケ谷と遥香は寄り添い合うように
ソファーに腰掛けると
私は本條斗真の隣に座った。

梶ケ谷が私に視線を送る。

本條斗真を目の当たりにして
萎縮してしまったようだ。

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