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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第25章 水谷文乃の事情②

七五三のような格好をしている梶ケ谷と
すっかり意気消沈してしまっている遥香と
表向きは梶ケ谷の秘書である私が
本條グループに到着。

「僕の腕に掴まって。怖いことは何もないから
大丈夫だよ」

遥香が梶ケ谷の腕にすがる。

そんな二人をよそに私は受付で
本條斗真に面会したい旨を伝える。

「アポはお取りになっておりますか?」
「いいえ。HKホールディングスの社長が
会って話がしたいと伝えてくれさえすれば
結構です」

受付嬢は私の言葉をそのままに
電話口の相手に伝える。

多分相手は尾崎だろう。

「お待たせいたしました。社長室はそちらの
エレベーターを御利用ください」
「ありがとう」

こんな形で本條斗真に会えるなんて。

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