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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

『おい水谷。返事しろよ』

尾崎が水谷文乃の耳元に携帯電話を置く。

「お……お疲れさまです」
『まだ本條のとこに居るのか?』

水谷文乃が俺の様子を窺う。

俺は首を横に振った。

「いえ……」
『早く帰ってこいよ。面白いことになってんぞ』
「分かりました。すぐに帰り……」

尾崎が水谷文乃の頭を叩く。

「痛ッ……」
『どうした?』
「いえ……あ……面白いことって……」

尾崎が「それでいい」といった具合に頷く。

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