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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

尾崎は水谷文乃の携帯電話を切った。

俺の携帯電話が内ポケットで震えている。

着信の相手は恐らく株主だろう。

既に株を売却した者もいるかもしれない。

いや……梶ケ谷が噂を広める前に回収したことも
充分に考えられる。

インサイダー取引。

梶ケ谷だったら朝飯前だろう。

『斗真くん!いったいどうなっているんだ!』

電話の相手は株主である叔父だった。

「これから緊急株主総会を開きます」

尾崎はその準備と言わんばかりに
仮眠室を足早に出ていった。

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