テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

やはり数名の株主が売却していたようで
それらをHKホールディングスが回収していた。

緊急株主総会が決行され
俺は株主らから罵声を浴びる。

この程度のことで俺は失脚した。

やはり俺には傲りがあった。

自分の会社どころか
ひとりの女……遥香さえ
守り抜くことが出来なかった。

梶ケ谷の腕にすがり社長室に現れた遥香は
ロボットのようだった。

梶ケ谷に支配されているようだったが
俺には遥香を取り返す自信があった。

だが結局のところ……

俺は『本條グループ代表取締役』という
後ろ楯が無ければ何も出来ない
自信が持てない人間だといえよう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ