テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

株主総会を行っている会議場がざわつく。

会議場に駆け付け壁やドアを叩く者も居た。

しかしそれらは俺の耳には届かなかった。

雑音として処理していた。

「そして、わたくし本條斗真は代表取締役を
退任致します。全てはわたくしの不徳の致す
ところでございます」

俺自らが社長退任したとなれば
平井や真知子そして理佳も
納得せざる得ないだろう。

俺さえ本條グループを退けば
誰も文句は言わないだろう。

そして俺は全てを失う。

もしかしたら俺は……

こうなることを望んでいたのかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ