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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第26章 本條斗真の事情⑤

「本條社長……」

仮眠室にも先程の映像は流れていた。

尾崎が水谷文乃の手足が縛られていた紐をとき
着替えさせた。

「もう社長じゃない」

自分で否定することによって
長年の呪縛から解放される気分だった。

「なんと御詫びをしたら……うちの馬鹿社長の
せいで……」
「その馬鹿社長に負かされた俺は救いようが
ないね」
「本條社長……本條さんが自ら白旗を
挙げたとしか思えません」

尾崎は水谷文乃に同調するように頷く。

「本来の目的とは異なるが、水谷さんには
もうひと働きしてもらうよ」

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