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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第28章 水谷文乃の事情③

本日緊急取締役会が行われ
私は専務取締役に就任した。

「尾崎さん。私の秘書なんかで
良かったんですか?」

尾崎には営業部長のポストを用意していた。

「自分は人を使うより人に仕える方が
性に合っていますから」
「でしたら社長の秘書も空いていますけど」

社長秘書の適任者が居らず
私が兼任を命ぜられた。

「勘弁してください。自分は尊敬する人か
相性が合う人にしか仕えません」

確かに梶ケ谷はどちらにも属さない。

私だってそうだ。

「だったらなぜ私の秘書に?」
「身体の相性が合っていたからです」

尾崎は私に背を向けている状態で
平然とそう言った。

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