テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第28章 水谷文乃の事情③

「その前に先程の続きを」

尾崎は私に近付くと
一瞬にして唇を重ねた。

そしてその唇はすぐに離れた。

少し物足りなく感じた。

「本條社長と藤咲遥香が上手くいくまで
待てますか?」
「……はい」

尾崎は本條に従順だ。

「俺は今後風俗には行きません」
「……はい」
「俺の偏見が間違えているなら教えてください」
「……はい」
「二人きりの時は名前で呼んでください。
俺も文乃と呼ばせて頂きます」
「はい!」

明日……何としてでも梶ケ谷を外に
連れ出さなくては。

尾崎とちゃんと向き合いたい。

そして何より好きな者同士が
一緒に居ることが自然だ。

本條と遥香。

それを教えてくれたのは尾崎……

好きになってしまった涼介。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ