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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第28章 水谷文乃の事情③

「それは……まぁ……そうですけど……」

初めて目にした尾崎の動揺する姿。

「尾崎さんね、女は麻薬だとかくだらない
偏見持ってるのよ。そうじゃないってことを
文乃さんが教えてあげて」
「はい……」

SMクラブ通いと女は麻薬だという偏見。

それなのにどうしてこうも
尾崎に惹かれてしまうのか。

「じゃ、私帰ります。明日、梶ケ谷を外に
連れ出したら連絡くださいね」

理佳は残りのビールを飲み干すと出ていった。

「残りの仕事を片付けましょうか」
「そうですね」

私と尾崎は同時に立ち上がる。

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