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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第29章 梶ケ谷秀吉の事情⑤

恐る恐る店内に入る。

色とりどりの下着がところ狭しと陳列されていて
マネキンまでもが下着姿だった。

回りを見渡すと数組のカップルが
一緒に下着を選んでいた。

水谷は平然と下着を手に取って見ている。

さすがに僕ひとりで下着を手に取る行為は
恥ずかしく躊躇ってしまう。

「水谷も遥香の下着一緒に選んでよ」
「いいですよ。こんなのはどうです?」

水谷は紫色の透けたパンティを掲げた。

「ばッ……馬鹿!こんなのダメだ!」
「えぇ?可愛くないですか?」

僕はそう否定しながらも
このパンティを身に付けた遥香を
想像していた。

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