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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

思い出すのは胡桃の存在だった。

平井直也から胡桃を奪い去ることを躊躇い
結果として怪我まで負わせてしまった
あの忌まわしい過去。

胡桃の意思に任せると格好つけていた俺自身。

同じことは繰り返すまい。

好きな女を迎えに行くという境遇は
以前と何ら変わらない。

ただ今の俺には
守るものも失うものも何ひとつない。

愛する女。

遥香を迎えに行く。

行き先はHKホールディングス。

梶ケ谷秀吉から遥香を奪いに行く。

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