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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

「社長は不在ですが水谷専務が社長室に
本條様をお通しするように承っております」

受付嬢に案内され
最上階直通のエレベーターに乗る。

梶ケ谷の不在中に
遥香を連れ去ってしまうことに
多少の躊躇いはあるものの
ここで手をこまねいてしまっては
遥香をぬか喜びさせるだけになってしまう。

エレベーターの扉が開くと
水谷と尾崎が俺を待ち構えていた。

「遥香は?」
「社長室におられます。ですが……」

水谷が尾崎の様子を窺う。

「社長室の奥に秘密の部屋なるものが存在して
いまして藤咲遥香はその部屋の中に居ます」

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