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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第3章 枕営業禁止令

「自分もべっぴんさんには目がなくて……
社長さんもでしたか!ですよね~」

この展開はまずいと思った。

「それにしてもあっさり保険会社を変えて
しまうなんて、余程その担当さんは魅力的
なんですね。聞かせてもらえませんかね~
その魅力とやらを」

電話のフックを押してしまおうとした瞬間
横島が私の手首を強く掴んだ。

そして受話器を肩と首の間に挟むと
スピーカーのスイッチを押した。

『それはそう簡単には言えませんよ~。
貴方も男なら分かるでしょ~。2つの契約を
同時に交わしたとでも言っておきましょうか~。
ところでおたくどちら様?』

横島は呆気なく受話器を置いた。


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