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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

「梶ケ谷に尊敬する人物などいませんか?」

口を開いたのは尾崎だった。

「梶ケ谷は自分大好き人間ですし……あッ……」

俺と尾崎は固唾を飲む。

「豊臣秀吉の話はよくされていました。
梶ケ谷は豊臣秀吉の生き写しだと幼少の頃から
父親に吹き込まれていたとか……」
「それだ」

尾崎は豊臣秀吉を検索する。

「豊臣秀吉の誕生は1537年。死去されたのは
1598年でする。パスワードはこれらの
どちらかだと思われます」

俺はどちらでもない気がした。

しかし豊臣秀吉にまつわる数字だということは
間違いないだろう。

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