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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

梶ケ谷の素性をほとんど知り得ない
俺と尾崎はお手上げ状態だった。

頼みの綱は水谷だけである。

「梶ケ谷の趣味とか好きなものとか
そういう所から探ってみようか」

何か手掛かりが見つかるかもしれない。

「ただのオタクですからね。趣味といえば
引き込もってパソコンを操るくらいしか……」

それからしばらくの間
水谷は自問自答を独り言のように繰り返し
尾崎は持参しているノートパソコンで
何やら検索している様子で
俺は別の方法でこの扉を打破することを
模索していた。

この扉の向こうには遥香がいる。

内線電話も遮断されていた。

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