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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

「1」「5」「9」「0」

豊臣秀吉が天下統一を成し遂げた年。

重厚な扉の向こうでは
憔悴しきった遥香が立ち尽くしていた。

「とう……ま……しゃ……ちょ……」

膝から崩れ落ちそうな遥香を咄嗟に支えた。

「もう大丈夫だ」
「会社……は……だい……じょうぶ?」
「心配するな」

遥香は本條グループと俺を守り抜く為に
自分を犠牲にしようとしていた。

遥香を犠牲にしてまで
本條グループを存続する意味などない。

「本條さん。車の準備が出来ました。
遥香さんを病院へ」

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