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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第30章 本條斗真の事情⑥

「少し眠った方がいいぞ」
「嫌です。もったいないもん」

遥香は病院のベッドで横になり
点滴を受けている。

病院に到着するまでの遥香は
呂律が回らずうつろ状態だったが
今はこうして回復してきている。

「なんだよ。もったいないって」
「だって斗真社長と二人きりだし、それに
斗真社長に見られたら寝れるわけないじゃ
ないですか」
「キスして遥香に目覚めてもらおうと思ってた
のに。残念だな」

遥香は「えぇ!!!」と身体を起こすと
すぐに寝転がり目を閉じて寝たふりをした。

「王子様!白雪姫をキスで起こしてください!」
「寝言か?」
「もうッ!!!」

それでも遥香は目を開けずに唇を尖らせ
キスをねだる。

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