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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第31章 恋人設定から恋人へ昇進

斗真は私だけ。

私も斗真だけ。

斗真が発する言葉のひとつひとつを
噛み締める。

「それともうひとつ。俺にとって胡桃は
過去の人。遥香が競う必要もない」
「ぅん……でも……」

見抜かれていた。

散々胡桃のことを口にしていたから
当たり前だけど。

「忘れたくないし忘れてはいけないと思ってる。
胡桃のことを含めて今の俺があるんだ。
そんな俺を遥香は受け入れてくれると思って
いるけど、これは俺の自惚れかな」

斗真は胡桃への想い隠すどころか
包み隠さず打ち明けてくれた。

「ありがとう……話してくれて」

そんな斗真をますます好きになった。

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