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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第31章 恋人設定から恋人へ昇進

過去の女の名前を私が口にするだけでも
斗真は疎ましいと思っているはずなのに
比較するようなことまで言ってしまうなんて。

最低だ。

胡桃に恨みがあるわけではない。

ただ……追い付きたかった。

そして追い越したかった。

「遥香も胡桃も一番じゃないよ」

斗真は股がる私の頭を優しく撫でる。

「一番が居るってことは二番も三番も居る
みたいだろ。あぁ……そういう点では胡桃は
一番だったかもな」

過去の斗真は胡桃を妻としながら
何人もの愛人を囲っていた。

「今は遥香だけだよ。だから一番も二番もない」

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