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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第34章 本條斗真の事情⑦

若く欲に溢れる遥香とは対照的に
42歳の俺は性欲の衰えを感じていた。

それは数年振りに女を抱いたせいだと
思っていた。

「斗真ぁッ……オッパイも触ってぇッ……」

空いている片方の手を伸ばし
大きく揺れている乳房を柔らかく揉む。

「乳首ぃッ……乳首転がしてぇッ……」

だが、それは違った。

俺が女を欲しがる時は決まって
仕事上のトラブルや追い詰められた時だった。

忙しさに明け暮れている時も同様であり
それらが性欲を向上させるスパイスだった。

こうして淫らな遥香を目の当たりにしても
俺の性欲は掻き立てられずにいた。

だからといって本條グループを退いたことに
後悔はしていない。

遥香のことも愛している。

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