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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第4章 痴漢にも枕営業

「契約……ですか?」

ノートパソコンを開き
先程作成した保険の設計書を提示した。

「森本さんにはこちらの保険に御加入して
頂きます」
「え……ちょッ……ちょっと待ってください!」

生命保険。

月々の払いは15000円。

「御加入して頂かないと森本さんの会社に
言いつけますよ」
「それにしたって月々15000円なんて……
俺ひとりで決めれることでは……」

森本は指輪を嵌めている左手を握る。

「御自身の立場を理解した上で仰られて
いるのですか?」
「そうは言われても……」
「たかが痴漢されたくらいで保険に入れって
そこまで私は鬼ではありませんよ」

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