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愛したカノジョは指名手配

第1章 初めての合コン

「あまり得意じゃないかも……です」
「だったらカクテル飲めばいいよ」

佐伯さんは私にメニュー表を差し出すと
私の飲み残した不味そうなビールを
一気に飲み干した。

初めての間接キス。

唇を交わした経験は一度も無い。

「鈴木さんの髪の毛サラサラで綺麗だね」

やはりここでも「鈴木さん」だった。

しかし唯一の自慢であるロングヘアーを
褒められたことは嬉しかった。

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