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愛したカノジョは指名手配

第10章 佐伯翔太①

仕事がほとんど手に付かない状態で
退社時間となり
町田市街を途方もなくさまよう。

気が付くと飲み屋街に足を踏み入れていた。

更に奥へと進むとシャッター街となっていて
寂れた看板が軒を連ねていた。

数ある看板のうち『スナック彩』という店に
目が止まる。

木目調のドアに自然と手を掛けてしまうと
そのドアは『ギィィッ』と音を立て開いた。

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