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愛したカノジョは指名手配

第10章 佐伯翔太①

「いらっしゃい。誰の紹介?」

カウンター越しに佇む女が冷ややかな
眼差しを俺に送る。

「すみません……店を間違えました」

俺の嘘に女は大きく溜め息をついた。

「この通りで営業しているのはうちだけよ。
間違えるわけないじゃない。
それとも警察の人間?」
「俺が警察官に見えますか?」

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