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愛したカノジョは指名手配

第10章 佐伯翔太①

女は大きな瞳で俺を見据えた。

「違うわね。でもお堅い仕事でしょ?」
「役所勤めです」
「やっぱりね。あなた隙が無いもの」

女はクスッと笑った。

「俺はこれで失礼します」

ただ『彩』という名に惹かれて入店してしまった
『スナック彩』を後にしようとした。

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