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愛したカノジョは指名手配

第11章 桜庭彩佳①

「借金返済の為なの。曽我ちゃんが肩代わり
出来るなら話は別だけど」
「だったら逃げよう……俺と駆け落ちしよう……」
「そんなことしたって橘さんなら草の根を
分けてでも探し出すわよ。曽我ちゃんも
橘さんの怖さ知ってるでしょ?」

曽我と駆け落ちする気なんて毛頭無い。

売買の相手にしかすぎない。

それに橘龍平を敵に回すなんて恐れ多く
こんな他愛の無い曽我との会話を耳にしただけで
曽我も私も消されてしまうだろう。

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