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愛したカノジョは指名手配

第11章 桜庭彩佳①

だからといって脅されているわけではなく
むしろ口調は穏やかになっていく。

橘は3000万円を私の名義でミカド金融に
振り込んでしまっている。

白いブラウスのボタンに手を掛ける。

震えていて上手く外せない。

「大丈夫ですよ。指一本触れませんから。
彩佳さんの値を決めるだけです」

私の身体に値段が付くということか。

とにかくこの状態を一刻も早く打破したく
全てを脱ぎ捨てた。

橘は顔色ひとつ変えず私の裸体を凝視した。

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