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愛したカノジョは指名手配

第14章 佐伯翔太②

『スナック彩』に立ち寄る前にホーム
センターで購入した錆止めのスプレーを
入口ドアの蝶番に噴射した。

何度かドアを開閉しながら様子を窺う。

「ギィィ」という寒気がよだつ音は消えた。

「翔ちゃん、ありがとう。飲んでいくでしょ?」

アヤカはカウンターテーブルに千円札を4枚置く。

「この前のお釣。翔ちゃんてば五千円も置いて
いくんだもん」

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