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愛したカノジョは指名手配

第14章 佐伯翔太②

「よろしければ御名刺を頂けませんか?」

丁寧な口調……それに反する鋭い眼光に
身の毛がよだち俺は橘に名刺を渡した。

アヤカには名刺を渡すどころか本名すら
明かしていない。

橘は俺の名刺を一瞥すると
「ほほぅ……役人さんでしたか。立派な御職業で」
と名刺をスーツの内ポケットに収めた。

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