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橘の振る舞いは俺の素性を知っているのか
知らないのか判断しかねた。

ただ……俺の名前を読み上げなかったことに
ホッと胸を撫で下ろした。

こんな形で俺の素性をアヤカに知ってほしくは
なかった。

「それでは失礼致します。ごゆっくりお楽しみ
ください」

お楽しみ……

この部屋はアヤカの収入源だと確信した。

そして……

アヤカは橘に操られているのだ。