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愛したカノジョは指名手配

第15章 桜庭彩佳②

こんな非常識な私が翔に愛されるはずがない。

でも……それでも翔に愛してほしい。

翔の要望通りに短めカットを終えると
ドライヤーで乾かす。

「好きなの……翔……」
「俺にはカノジョ……好きな女がいる」

居たんだ……そういう女が。

「誰なの?聞いちゃダメかな……」
「アヤカの知らない女だよ」

それもそうだろう。

翔の交遊関係どころか本名すら知らない。

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