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愛したカノジョは指名手配

第17章 桜庭淳平③

「淳平……ありがとね」
「ん?何が?」

化粧を落とした彩と俺は露天風呂に浸かっている。

「外に連れ出してくれて。温泉なんて久し振り」
「近場でごめんな。正月は思い切って遠出
しようか」
「ぅん……嬉しい……そっち行ってもいい?」
「おいで……彩」

正面に腰を降ろしていた彩が俺の前に
ちょこんと座ると背後から抱き締めた。

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