テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第2章 初めてのデートの誘い

佐伯さんは私が勧めた新作のスーツを購入した。

「お買い上げありがとうございます」

これ以上無いくらいの丁寧な御辞儀をした。

佐伯さんはそんな私にクスッと笑った。

「酔っていた鈴木さんとは別人だね」
「ご……ごめんなさい。御迷惑を掛けてしまって」

私はどのような醜態を晒してしまったのだろうか。

「全然迷惑なんかじゃないよ。鈴木さんの
違った一面が見れて良かった。で……
本題なんだけど……」

佐伯さんが照れ臭そうに頭をガリガリと
かきむしった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ