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愛したカノジョは指名手配

第23章 桜庭彩佳④

翔の返事を聞かずにカウンターを出ると
隣に座った。

「ダメ。アヤカの席はここだよ」

翔は私の身体をフワッと持ち上げると
膝の上に座らせた。

「ちょッ……安定悪いよ」
「だったらこうしておけばいいだろ」

翔の私の腰に手を回した。

「重いでしょ……」
「全然。乾杯しようか」

不安定な体制での乾杯だったが心は安定していた。

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