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愛したカノジョは指名手配

第3章 初めてのデート

良くも悪くも妄想だけが膨らみ電車内での
会話は佐伯さんの話に相槌を打つ程度の
ものとなっていた。

つまらないだろうな……佐伯さん。

相武台前駅で下車をする。

佐伯さんが私の隣を歩く。

普通のカップルであれば手ぐらい繋ぐのだろう。

私たちはカップルではない。

友達……でもない。

合コンで知り合って一緒に食事をして
携帯番号を交換したという間柄。

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