テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第26章 佐伯翔太⑤

「それが最良です。さすが弟さんですね」

淳平は涙ながらに握り拳を作っていた。

分かるよ……おまえの気持ち。

俺だって淳平の立場だったら悔しいだろうし
やりきれない想いだ。

だがな……俺も淳平に負けず劣らず彩を
愛しているんだ。

二人を引き裂きたいと思うのは当然だろ。

淳平……心から礼を言わせてもらうよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ