テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第29章 佐伯翔太⑥

「ただいま」
「おかえりなさい……」

他愛の無い会話ですらたどたどしくなる。

彩も彩で俺の緊張が伝わっているのか
玄関先で俺を出迎える際に
毎回頬を赤らめ恥ずかしそうに俯く。

二人で居ることに慣れなければと思う反面
この互いの緊張感が心地よくいつまでも
初々しい夫婦でありたいと思った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ