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愛したカノジョは指名手配

第29章 佐伯翔太⑥

しかし身体の震えはとまるどころか
心臓の鼓動は急激に高鳴り吐き気すら催す。

「お……俺がですか……」
『事がこのまま進めば間違いなく佐伯さんが
犯した罪に辿り着くことでしょう』
「俺が犯したって……」
『現住建造物等放火罪。人が現に住居に使用
している、または現に人のいる建造物等を
放火により焼損させることを内容とする
犯罪です』
「だから……ですから俺は貴方の指示通りに
睡眠薬をアヤカに……」

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