テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第32章 佐伯翔太⑦

「佐伯さん……せっかくお越し頂いて申し訳
ないのですがこれから出掛けるところなので」

そんなことは百も承知だ。

女が俺に歩み寄り名刺を差し出した。

「石坂今日子と申します。以後お見知りおきを」

編集長の肩書きが書かれていた。

この女か……

長谷川が言っていた淳平と共に嗅ぎ回っている
雑誌社の輩は。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ