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愛したカノジョは指名手配

第32章 佐伯翔太⑦

「先を急いでいるようですが、これからどちらへ
向かわれるのですか?」
「東京です」

石坂は臆する様子も無く
淡々と俺の問いに答えた。

「東京へは何をされに?」
「随分と不躾なことをお聞きになられますね。
まぁいいでしょう。こちら側は何一つ隠すこと
などございませんから」

動揺する様子も見せず
余裕綽々といったところか。

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