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愛したカノジョは指名手配

第35章 桜庭淳平⑨前編

初めての六本木でラブホに来ることに
なるなんて想像していなかった。

今日子はフロントで鍵を受け取り
エレベーターの中から電話をする。

「304号室です。鍵は開けておきますね」

一気に緊張感に苛まれる。

曽我という男が姉ちゃんとどれだけの接点が
あったのだろう。

どこまで真実に近付けるのだろう。

今日子と繋いだ手が汗ばむ。

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