テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第35章 桜庭淳平⑨前編

繋いだ手を今日子がギュッと握る。

「緊張。手汗凄かったから」
「うわぁッ……ごめんッ」

放そうとする手を今日子は放さずに
更に強く握った。

「緊張するのは当たり前。だってお姉さんの
ことが明らかになるかもしれないんだもん」
「今日子さん……」

ここまで出来た女性にこれまでお目にかかった
ことは無い。

一分……いや……一秒ごとに今日子に惹かれていく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ